2025.6.6
【超速報】楽天RPP広告に「自動最適化機能」が搭載!2025年7月14日~リリース開始

今回は楽天EC運営に関わる皆さんに、2025年7月14日にリリースされる楽天RPP広告の大きなアップデート「自動最適化機能」についての最新情報と詳細をまとめてお伝えします。
2025年11月以降は自動最適化キャンペーンのみが使用可能となる予定なので、楽天ECを運用する方全員が、今のうちから理解しておくことが必要です。
新機能のメリット・デメリットから、ROAS改善に繋がるのかどうか・今後の運用で意識すべきポイントまでをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
目次
2025年7月14日スタート!楽天RPPの自動最適化機能
楽天グループ株式会社の新春カンファレンスにて、今期リリースを予告されていた、RPPの自動最適化機能。5月8日の楽天ニュースで、その詳細が明らかになりました。
RPP広告の自動最適化機能がリリースされるのは、2025年7月14日の予定で、リリース後は「手動」と「自動最適化」の2種類から選択できる形式になる見込みです。
楽天RPPとは?
楽天RPPは、楽天市場が提供する検索連動型広告のことで、楽天市場の検索結果をはじめ、楽天内外のさまざまな媒体に配信される有料広告です。
「1クリックにつき○円」と費用が発生するクリック型課金広告で、CPC(クリック単価)は店舗ごとに設定ができます。
7月リリースの自動最適化機能とは?
楽天RPPに新設される「自動最適化機能」は、楽天が保有するビッグデータとAIを活用して、配信面ごとの入札強弱を自動で調整する機能です。
掲載面ごとのパフォーマンスやデータ・表示ユーザー・セールなどのタイミングなどに応じて、設定された予算内でAIがCPCを自動で調整してくれるのが特徴。
AIの技術を使って、人力の設定では実現できない細やかなパフォーマンスで、広告運用を最適化する効果が期待できます。
自動最適化機能の特徴をより深くチェック!
RPPの自動最適化機能は、自動でCPCの調整を行い、費用対効果(ROAS)を向上させる目的でリリースされる新機能です。
ただし、新機能であるがゆえに、導入前後は疑問や不安な点もあることでしょう。
そんな方でも分かりやすいように、ここからは、より具体的に新しい自動最適化の特徴をお伝えしていきます。
上限CPCを設定しその範囲内でAIが運用
これまでの固定CPCとは異なり、自動最適化機能では上限CPCを設定します。
AIはこの上限までの範囲内で、最適なクリック単価を自動で判断し、調整しながら広告運用を行うのです。
例えば、上限30円で設定していた場合に、商品のページ下部では20円、トップページでは25円、検索結果では30円といったように、場所に応じたコンバージョン率に合わせてCPCを調整してくれます。
キャンペーンCPCや商品CPCにのみ適用
RPPは、キャンペーンCPCを登録することで、在庫切れ・倉庫入れ商品以外の「登録されている全商品」が広告の対象となります。
さらに商品別でCPCを設定することもでき、その場合は商品CPCの登録が必要です。
今回お伝えしているRPPの自動最適化機能の適用は、このキャンペーンCPCと商品CPCのみの予定で、さらにキーワードを指定できるキーワードCPCには対応していないそう。
そのため、キーワードCPCも設定したうえでRPP広告を細かく運用したい場合は、これまで通り手動で運用する必要があります。
利用開始は7月14日から!設定が必要
2025年7月14日にリリースされるRPP広告の自動最適化機能。
適用する場合は、キャンペーンCPCの登録を行う際に、配信タイプの項目で「自動最適化」を選択し、1クリック当たりの入札単価(上限CPC)を設定する必要があります。
自動的に新機能に移行されるわけではないので、ご注意ください。
※2025年7月のリリースに伴い、2025年6月現在、早期導入のキャンペーンが行われています。
なお、「手動」を選択できるのは2025年10月31日までの予定で、2025年11月以降は自動最適化キャンペーンしか使用できなくなる予定です。
作業の効率化やROAS改善が見込める
これまで目安CPCの変動に合わせて手動で商品CPCの調整を行っていた店舗では、作業工程数を減らすことができるのが魅力の一つです。
また、これまでCPCを細かく設定していた店舗はもちろん、今までRPP広告を十分に運用できていなかった店舗にとっても、この機能を活用することでROAS改善が見込める可能性もあります。
実際に2024年12月に行われた、導入テストではROASが75%ほど改善されたという結果も出ているそう。
上位表示でユーザーの認知度アップを図るためのRPP広告を、無駄なく、より効果的に運用できる可能性が見込める新機能。
ぜひキャンペーンが始まる前に、または導入する前に今までの広告運用と比較して、検討してみましょう。
RPP広告の自動最適化機能における注意点は?
RPP広告の自動最適化機能がリリースされることで、予算消化の無駄を減らし、効果的な広告運用が期待できる一方で、いくつかの注意点もあります。
今後の課題となる部分を確認しつつ、解決策についても提案していきますので、店舗運営の参考にしてください。
キーワードCPCの自動最適化機能はなし
RPP広告では、キーワードごとにCPCを登録できる「キーワードCPC」というものがあります。
これは、「ご当地グルメ」や「お取り寄せ」など、ユーザーが検索したキーワードに合わせてRPP広告として表示され、クリックした際に設定したCPCで費用が発生する仕組みになっています。
キーワードを設定して打ち出すRPP広告なので、よりターゲットを絞ったアピールができるのですが、前述のとおり、こちらは自動最適化機能の対象ではないので、手動で設定をする必要があります。
RPP予算を日別や週別で設定できない
RPP広告は月ごとに予算の設定ができるため、広告費のコントロールが可能です。
しかし、月ごとの設定しかできないため、日別・週別で広告費を調整したい場合は手動で切り替える必要があります。
例えば購買意欲が高いユーザーが多く集まるセール時に、RPP広告を有効的に利用したい場合や、セール前やセール直後で広告を露出しても売れにくい時期は、予算の調整をしたいと考えるケースもあるでしょう。
「セールに合わせた効果的なRPP広告運用を」と考えるショップにとって、今回の自動最適化機能が備わっても、上手に活用できない場合があります。
より効率的なRPP広告運用を実現するなら「エンパポータル」

私たちエンパタウン株式会社が製作した店舗運営効率化ツール「エンパポータル」には、上記2つの課題解決に繋がる機能が備わっています。
<キーワード設定の更新レポート>
商品の上限CPCと、前日のRPP広告パフォーマンスに基づき、キーワードCPCを自動調整。
調整結果を更新用のレポートとして自動生成します。
自動生成されたレポートは、RMSの「検索連動型広告(RPP)」の設定画面より、一括アップロードが可能な形式で生成されます。
店舗様は、初期段階で更新レポートの設定を行い、毎日届くレポートをRMS上でアップするだけ!
たったそれだけの作業で、毎日無駄のない効果的なRPP広告運用ができます。
<RPP予算の日次管理>
エンパポータルには、RPP広告において、1日単位で予算上限を設定したり、ステータスのオン・オフを予約設定したりできる機能があります。
セールやキャンペーン日に合わせた設定をまとめて完了できるので、手動での細かな設定が不要になり、業務効率化を実現可能!
セールに合わせてRPP広告をより効果的に運用できるようになるので、ROAS改善効果も期待できます。
まとめ
2025年7月にリリースが決定した楽天RPP広告の自動最適化機能。
これまで手動で設定を行っていたキャンペーンCPCや商品CPCの設定を、配信面ごとに自動で調整してくれるので、無駄を省いた広告運用ができROAS改善の効果が期待できます。
しかし、実装されてもキーワードCPCの自動最適化や、RPP広告の予算を日別に設定することはできません。
そのため今回の自動最適化では、店舗によって業務効率化やROAS改善が見込める部分と、まだまだ課題が残る部分があるといえます。
RPP広告の運用はもちろん、楽天EC運用をより効率化したいと考える方は、ぜひエンパタウン株式会社にご相談ください。
わが社のオリジナルツール「エンパポータル」についても、ぜひチェックしてみてくださいね!