楽天市場の「コンテンツページ」は、誰でも簡単に、ノンコードでページが作成できる機能として、楽天市場の運営店舗から大きな注目を集めています。

一方で、楽天市場全体で見ても、まだまだ活用できている店舗が少ないのが現状です。

おそらく「コンテンツページの効果的な作成方法や売上にどのように繋がるのか？イメージが沸きづらい」といった方が多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、コンテンツページの基本から応用編のSEO施策、さらには運営効率を劇的に改善する自動生成ツールまで、2025年最新版の情報を徹底解説します！

楽天市場のコンテンツページとは？

コンテンツページとは、楽天市場における新しいマーケティングツールともいえます。

具体的には、HTML／CSSが不要＝ノンコードで、店舗オリジナルのページを簡単に作成できる機能です。

従来は、楽天のGOLDサーバーを利用したHTML／CSSページやカテゴリページを利用したコンテンツの作成方法しかありませんでした。

そこで、コンテンツページが登場し、デザインスキルに関わらず、誰でも同じようにコンテンツが作成できるようになったのです。

これまで、楽天で独自のページを作ろうとすると「GOLDサーバーを契約して、自分でコードを書く」必要がありました。それが、RMSの管理画面だけで完結するようになったのがこの機能の大きなポイントです。

コンテンツページの機能とメリット

①作成・編集機能

楽天コンテンツページは全18パーツの組み合わせで画像・テキスト・動画などの自由なレイアウトが可能です。

HTML／CSSはもちろん不要、各パーツを選択し、並べていくだけで完成します。

また、商品／クーポン／店舗トップ／カテゴリページなどの楽天内部へのリンク設定も簡単にできるので、店舗の回遊性を意識してページを制作することも可能です。

※楽天市場 コンテンツページ 全18パーツの例

②ターゲティング機能

楽天コンテンツページには顧客のターゲティング機能が備わっています。

新規 or 既存ユーザーで表示するパーツを切り替えることができるので

• 新規向け：商品やブランドのコンセプト訴求、及び入口商品や初回限定クーポンの訴求
• リピーター向け：アップセルを目的とした商品提案や定期購入商品への誘導

上記のようにターゲットに応じたページの切替もできるのです。

※楽天市場 コンテンツページ ターゲティングパーツの例

③データ分析機能

コンテンツページは、各ページのデータ分析も可能です。

RMS＞データ分析＞アクセス・流入分析＞コンテンツページから

• 「アクセス人数」
• 「ユニークユーザー数」
• 「平均滞在時間」
• 「店舗直帰数」
• 「店舗離脱数」
• 「店舗離脱率」
• 「店舗回遊率」

などを特定の期間に絞って、分析することができます。

つまり、各コンテンツページにおいて、どのページへの流入が増加しているか？または流入が少ないページの課題は何なのか？といった課題を特定し、改善していくことができます。

※アクセス・流入分析＞コンテンツページの分析画面

コンテンツページの作成方法

①コンテンツページのサムネイル作成

 コンテンツページはサムネイルの設定が必須となっています。

推奨サイズは「横1,280×縦720ピクセル」となっており、テキスト占有率などの細かい画面規定は特にありません。

記事のジャンルやテーマに沿ったサムネイルを設定すると、ユーザーへも伝わりやすくなるでしょう。

※25年6月以降 コンテンツページ サムネイルの推奨サイズが変更となります。　

　変更箇所：横1,280×縦720ピクセル ⇒ 横1,600×縦900ピクセル

②コンテンツページの初期設定

コンテンツページは作成前に必ず初期設定が必要です。注意点としては公開設定・検索エンジン設定を「表示」にしておかないと、ページがアップされないことです。検索エンジン検索結果の説明文もしっかりSEOを意識して具体的に書くようにしましょう。

• タイトル
• ページURL：https://www.rakuten.co.jp/（店舗URL）/contents/（ページURL）
• サムネイル（R-cabinetの画像URL）
• 公開設定：表示 or 非表示
• 検索エンジン設定：表示 or 非表示
• 検索エンジン検索結果 説明文（メタディスクリプション）

  

 

③コンテンツページの作成

コンテンツページ作成の基本ルールとして、最大50個までのパーツが利用できます。大画像や小画像、商品パーツ、ランキング、レビュー、検索キーワード、ターゲティング画像などを利用して、さまざまなバナーを設置することが可能です。特に商品パーツ（条件指定）を使うと、特定の店舗カテゴリやセール対象商品の情報を自動入力してくれるため、非常に便利な機能です。

  

 

コンテンツページを活用したSEO戦略

主要検索エンジン（Google／Yahoo／Bing等）で上位表示されやすい！

まだあまり知られていませんが、コンテンツページは楽天内部の施策だけではありません。「rakuten.co.jp」のドメインパワーは他のwebサイトと比較しても強力なため、Googleなど外部の検索エンジンにもインデックスされやすい傾向があります。

店舗のジャンルや商品の特性を意識してキーワードを設定し、質の良いwebコンテンツとしてページ作成をすることで、楽天市場への外部流入を狙えるのです。

コンテンツページでSEO施策を成功させるポイント

①適切なキーワードリサーチ

・該当ジャンルでSEOに強い記事を調査　楽天やAmazonなどのショッピングモールを除き、検索上位に表示されているブログ・メディア・比較サイトの記事を10件以上ピックアップしてください。

・タイトルと本文をチェックしてキーワード抽出　各記事のタイトルや本文を参考に、よく使われているキーワードをリスト化します。

・検索ニーズが高いワードを優先的に抽出　ジャンル内で検索ボリュームが多いもの、または最近のトレンドに該当するキーワードを中心に整理してください。

②キーワードを意識したコンテンツ作成

特にキーワードを意識して対策すべき項目

• ページタイトル（メタタイトル）
• 検索エンジン検索結果　説明文（メタディスクリプション）
• ページ概要（このページは何について書いている記事なのか？）
• コンテンツ（商品紹介／ランキング／商品のハウツー／レビュー記事 etc.）

さらにコンテンツの質を高めるSEOテクニック

• 商品リンクや回遊リンクといった内部リンクを充実させる
• 補足情報として、画像下テキスト・画像代替テキストも入力する
• 画像や動画といったテキスト以外の要素もなるべく増やす
• ランキングやレビューパーツも自動挿入で入れておく

コンテンツページのSEO成功事例

ある楽天店舗（食品ジャンル）では、モール内の集客だけでなく、Google検索からの流入を強化したいという課題がありました。そこで、RMSの「コンテンツページ」機能を活用し、自社商品の魅力をより伝える特集ページを構築しました。

実施内容

• 競合ページの頻出キーワードを調査し、検索ニーズが高いワードを決める
• コンテンツでは、商品の特長だけでなく、「自宅での楽しみ方」「SNSの投稿紹介」などブログとしての価値を意識
• 写真やレシピ紹介、こだわりポイントを視覚的に分かりやすく設計
• 商品ページと連動させることで、購入導線も確保

SEOの結果

• 外部検索エンジンで上位表示を獲得（2025年春時点）
• ページ経由の流入が月間数百セッションに拡大
• モールイベント時以外でも安定した売上を実現

成功のポイント

• Googleで上位表示させたいキーワードを事前にリサーチした
• タイトル／検索エンジン表示結果／ページ概要／コンテンツへキーワードを意識的に散りばめた
• 商品の魅力をテキストだけでなく、実際の画像やレシピ動画、購入者レビューなども含めて伝えた
• 商品パーツを利用して、ブログの記事内に自然な購入導線を設置した

このようにコンテンツページは再現性のあるSEO施策なので、ぜひ参考にしてみてください！

コンテンツページ運用のデメリット・注意点

①コンテンツ作成に時間がかかる

HTML／CSSが不要になったといえども、記事のライティングは必要なのは変わらず、どうしても日常業務の+αで記事を書くのは時間がかかってしまいます。

②定期的にページを更新しないと古くなる

各記事には更新日時が登録されています。定期的に記事を更新していかないと、古い記事となり、せっかく書いたページが埋もれてしまう可能性もあります。

③手作業での更新は面倒になりがち

新しいコンテンツページの作成に加えて、過去に作成したページのメンテンナンスまで行うのはかなり面倒です。記事の量が増えるほど、毎月のメンテナンスが大変になるでしょう。

おすすめ！コンテンツページを自動生成・自動更新する方法

約40個のツールが使い放題！店舗運営効率化ツール「エンパポータル」

弊社が開発した店舗運営効率化ツール「エンパポータル」の新機能として、コンテンツページの自動生成＆定期更新ツールがリリースされました。

「コンテンツページのメリットは理解したけど、運用できる自信がない」

そんな方のためにECのプロが開発した信頼あるツールとなります。

エンパポータルの新機能①：人気商品ランキング／新商品の紹介コンテンツを自動生成！

新商品のリリース情報、または特定の商品ジャンル・店舗内カテゴリ・キーワードでの商品ランキングを自動で生成することができます。

新商品情報や売れ筋ランキングを自動で取得・掲載できるため、常に最新のコンテンツを作成可能。

更新の手間を大幅に削減しながら、SEO効果も維持できます。

エンパポータルの新機能②：毎月ツールで作成したコンテンツページを自動更新！

自動更新でページの内容（ランキングや新商品）が更新されます。また、商品名・商品画像・販売価格・更新日も毎日更新するので、更新の手間がかかりません。

まとめ

楽天市場での集客とSEO強化において、コンテンツページは今や必須のツールです。

今後さらに競争が激化する楽天市場のマーケットにおいて、より集客力や店舗の回遊性を強化し、売上を伸ばすには「コンテンツページ」の活用が欠かせません。

また、弊社オリジナルのエンパポータルも活用いただくことで、運営の手間を最小限に抑えつつ、効果的なマーケティングが可能になります。

ぜひ、2025年はコンテンツページ戦略を強化し、売上アップに繋げましょう！